


民間医療保険を取り巻く環境変化
― 人口構成・疾病構造・公的医療等の側面から ―
1. 人口構成及び疾病構造
人口の高齢化、慢性疾患の増加、医療の高度化、医療費の増加など民間医療保険を取り巻く環境は大きく変化している。これらの変化は、我々の生活に直接関わるものであるが、民間医療保険を取り扱う人々にとっても重要なことであると言える。これらの変化の様子と影響について、以下述べる。
-----途中 タイトルのみ-----
1.1人口構成の変化
1.2死亡の状況
1.3疾病の状況
2. 公的医療保障
2.1医療保障制度
2.2医療費
2.3医療施設
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3. まとめ 人口構成の変化が死亡や疾病の状況に変化をもたらしていることが、お分かりいただけたのではないかと思う。しかも、これらの変化は年齢や性別、疾病ごとにその内容は大きく異なっている。また、個人差も非常に大きい。このことは、統計データの平均値のみにとらわれてしまうと本来のリスクを見失う危険性も持っている。そのため、医療保険を検討する上では、加入対象となる人それぞれのリスクについて、いろいろな側面から検討することも必要である。
医療制度改革の一環として、2012年までに療養型の病床を、医療型の療養病床と経過型の病床にわけ、現在25万床近くあるものを削減する方向である。このため、将来医療保険が適用されている病床数が減ることも予想される。軽度の患者は、自宅や介護施設で手当てとなるため医療費削減にはつながりことであるが、民間医療保険の適用時にも、病院の定義になるかどうかが問題になる。このようなことから、国の医療制度改革は民間の医療保険適用にも非常に関連しており、その動向について注視する必要がある。
我が国の少子高齢化及び平均寿命の延びに伴い、老人医療費の増加が大幅に増加しそのため公的な医療制度に対して財政面で問題が起こっている。そのため、それに関連して将来の医療費の自己負担がさらに増加する恐れがあり、公的医療制度への不安がでている。
また、老人の病気に対するリスクは増加している。これは、若年層での死亡リスクは減少しているものの、高齢化に伴い、長生きすることにより高齢者の疾病にともなうリスクが増加している。
そのため、公的医療制度の補完的な役割を担っている民間の医療保険の重要性も増しているが、人口構成や疾病状況、制度の変化にあわせて加入時の保障内容を検討することがより重要となっている。
以上
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